YIC京都ペット総合専門学校

動物看護科【授業紹介】飼育管理学特別校外授業

皆さん、こんにちは
今日は動物看護科【授業紹介】です。
本日は午後より1年生が「飼育管理学」の特別校外授業として京都市動物園に伺いました。

おしゃれなCafeのような佇まい、キレイな図書館&Cafeでセミナーも開催されています

扉がキリンのモチーフになっていますw。

施設の見学から「生き物・学び・研究センター」の首席研究員の方を講師に迎え、動物園の仕事についてお話いただき、飼育員の方々からもバックヤードにご案内いただきながら日頃の飼育管理についてお話いただきました。

園内に入ると漆黒の猛獣がお出迎え。

大切に育てられている高齢の動物もいます。

京都市動物園は明治36年に日本で2番目に市民の寄付により開園した歴史ある動物園であり、昨年大規模リニューアルに伴い、園内の作りも現代の動物園の役割を担うべく、チンパンジーなど絶滅が危惧される野生動物を繁殖させる「種の保存」に取り組まれているとのお話がありました。日本では1980年よりワシントン条約(Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約))により絶滅危惧種に指定されたチンパンジーなどの動物を生息地から導入することができなくなっています。
日本では約300頭のチンパンジーが飼育されているそうで、繁殖においては遺伝的になるべく遠縁の個体で繁殖させるなどの配慮をされていることやニシゴリラの3世代に渡る繁殖、ラオスからやってきたアジアゾウの「ゾウの繁殖プロジェクト」に取り組まれています。
また、一般公開はされていないそうですが、ツシマヤマネコの保護増殖施設を新設され、繁殖させてゆくゆくは野生に戻すプロジェクトが行われていることも紹介されました。
もちろんヤブイヌなど日本の希少種についても保護繁殖活動、研究では霊長類の知性に関する研究も京都大学との「野生動物保全に関する研究・教育の連携協定」により取り組まれています。

一般公開はされていないツシマヤマネコ保護施設の紹介

平成25年から運用をはじめた保護施設でツシマヤマネコの赤ちゃんが、この5月に帝王切開により2頭の生まれ、現在は人口保育下で元気に過ごしているとの成果のお話もありました。

次に京都市動物園は動物の福祉についても取り組まれていることのご紹介がありました。我々がよく耳にする動物愛護とは異なる目線で例えは、動物の飼育環境について、より自然環境に近い環境で飼育するなど現在とても注力されていることがご紹介されました。

施設の中の高いところで休んでいます。

樹上生活を模した環境を作っておられました

群れで生活する生き物には広い環境にするなどの配慮をしています

従来の動物園にあるような止まり木ではなくケージ内に木が植えられて自然に溶け込むように過ごしています。

給餌も高い樹上の葉を食べているように与えていました。

学生たちも先日、ドッグトレーニングの授業の際に学んだ「環境エンリッチメント」について実践的に取り組まれている様子を実際に見学させていただきながら学びました。
そういえば、一昔前の動物園というと狭いコンクリートの床で飼われていたゾウが同じ場所を行ったり来たりするような常同行動などの異常行動をする姿や鳥かごを大きくしたようなバードゲージに市販のもののような止まり木など人口的な印象が目立つものばかり。物理的環境によるストレスにより病気なることも知られています。
京都市動物園は昨年の大規模リニューアルに伴い、その動物が実際に生息する地域環境に出向き、飼育環境を設計されるなど環境エンリッチメントに注力され、なるべくストレスのかからない環境を動物たちに提供しています。
例えば、ゴリラは地上で生活をすると思われがちであったのが、実際には樹上生活をすることが知られ、飼育環境を見直されたそうです。

〈環境エンリッチメント〉
・物理的エンリッチメント…こちらの園ではケージ内は砂や土の上で飼われていたり、園内に京都の森とが整備され、花が咲き、水が流れ、棚田で稲が栽培されています。鳥やサルのケージ内に木が植えられていたり、ゾウやクマでは水場があるなど飼育環境に配慮されていました。
・社会的エンリッチメント…ニホンザルやゾウ、ミーアキャットなど群れで生活できる環境に近づける
・採食的エンリッチメント…餌を探させたり、自然に近い環境で給餌するなど
・感覚的エンリッチメント…視覚、嗅覚、聴覚などに刺激を与えることで、今回、園内ではヒョウなどの肉食動物が笹を舐めたり噛んだりしている姿を見ました。京都動物園ではレッサーパンダの食べ残しの笹を与えるたり、肉食獣にシツジの匂いがついた牧草を与えるとその上で休んだりする姿が観察されたそうです。
・認知エンリッチメント…チンパンジーがアリ塚に草の茎を突っ込んでアリ釣りをするような動物の知性を刺激するような工夫をする

学生たちもなんとなく施設を見学していたと思いますが環境エンリッチメントの紹介のあと改めて園内をみて回る姿もありました。

セミナーの終わったあと、今回はキリンの飼育施設の見学に特別にご案内していただきました。

キリン専任の飼育員の方から飼育に配慮していることなどお話いただきました

昼間はシマウマと一緒に過ごせる環境で飼育されています。

京都市動物園の動物たちをちょっとご紹介

トラ舎は樹上から飛びかかるような迫力あるトラの身のこなしを見ることができますよ

ホンドキツネ

ツキノワグマ

最も大型で細かい縞模様が美しいグレビーシマウマ。

ブサカワなヤブイヌくんw。

アカショウビン。ぜひ見つけてみてくださいね。


本日の研修にあたり、京都市動物園の研究員の皆さんをはじめ、園内の皆さまにいろいろとご配慮いただき、誠にありがとうございました。
皆さんもぜひリニューアルした京都市動物園に行って見てくださいね。

動物看護科「飼育管理学」の特別校外授業の様子はこちら